三昧(ざんまい)
《梵語》
@妄想を離れて心を静寂にし、心の鏡に映る実相をみきわめること。精神を集中して動かさない境地。
Aある事に熱中すること。専念すること。勝手気ままにすること。
(旺文社 古語辞典より引用)
梵語とは古代インドの言葉、サンスクリットであり、仏教用語としても幅広く用いられているようです。
妄想を尽くして、ほんの一瞬訪れる三昧の境地
釣ることは人生を生き、修行する事に他ならないのかもしれません。
様々なフィールドでテストを重ね、湖や河川、エリアに至るまで様々なシーンで活躍する、ZANMAIのルアー達。
そのバルサ製ならではの繊細なアクション、表現力はフィールド・対象魚を選びません。
バルサを一本一本ずつ手削りしているZANMAIのハンドメイドルアー達は、数え切れないほどの作業工程を経て、皆様のもとへ届けられます。
主な工程だけでも取り上げてみましょう。
まずは厳選したバルサ材を1つずつカットし、丁寧にペーパーをかけ、ウェイトやステンレス製スルー構造ワイヤーを仕込み、貼り合わせたら下地のコーティングを10回ほど行います。
コーティングは完全に乾いたらノリ具合を見ながら要所でペーパーをかけていきます。
その後、アルミなど貼りモノを貼ります。アルミならアルミ箔に一枚一枚ウロコ模様を転写していきます。
ZANMAIではボディー部分と、フェイス部分では違う厚さのアルミ箔を用意、この手間も一層その表情を豊かにしてくれます。
貼りモノが終わったら再度コーティング。これを何度も繰り返したのち、アルミとボディー部分との隙間、段差をペーパーをかけて均一に仕上げます。その後に、ようやく塗装工程です。
これもZANMAIでは数段階に分け、塗装、コーティング、また塗装、コーティングという様に重ね塗りをすることで色目に奥行きを出していきます。
塗装工程が終わったら、最終コーティング。これも数回、みっちりと。
完全乾燥後、アイなどのバリを取り、リップやフックを取り付けていきます。
最後に一本ずつ、全部をスイムチェックし、ようやくルアーは完成します。
作業は季節にも大きな支障を受けます。
冬の寒さ、梅雨時の湿気、夏場の高温。
このように気が遠くなるような時間、膨大な行程数を経なければなりません。
いい加減な制作態度では完成すらおぼつかないものなのです。
良い時もあれば、そうでない時もあるのが、釣り。
貴方が出会った素敵な一匹の傍らには、その魚体にふさわしい素敵なルアーが添えられていて欲しい。
いつだって、ALL FOR MEMORIAL ONE。
貴方の‘忘れられない一匹’のために。
誰もが持っているものじゃ、つまらない。