『25周年への祝辞』




Gijie 2006年 12月号
特集 ‘秋の湖攻略・芦ノ湖編’






Gijie 2007年 11月号
連載第4回目‘ミノーチューニング講座・アイチューニング前篇’






Gijie 2008年 3月号(109号)〜9月号(115号)
連載‘ミノーチューニング講座’ お陰様で一年間の連載を






Gijie 2008年 4月号(110号)〜10月号(116号)
7回に分けた短期集中連載 ‘モンゴル釣り紀行’ 原稿を執筆






Gijie 2008年 5月号(111号)
総力特集‘レイク&リザーバー2008’ において
芦ノ湖解禁の実釣原稿を執筆
ザンマイルアーズの小平豊さんには、この25年間、良い意味で、いつも驚かされていたような気がする。
最初の驚きは、確か2000年代前半に初めて会った時のこと。
「副業ではなくミノー作り一本でやっていく」と聞き、
「この難しい時代に……」と思ったことを今でもよく覚えている。

当時は、インジェクションミノーが急速に市場を伸ばしている時で、
ハンドメイドミノーには逆風が吹いていたからだ。

ただ、それを承知の上で、あえて向かっていく強い信念を感じたのも事実。
後から聞いた話では、昼間仕事をしながら夜にミノー作りをしていたら、
一時体調を壊してしまったのだそうだ。「強い覚悟」はその苦い経験からだった。

次に驚かされたのは、2008年から小誌で始まった短期集中連載『モンゴル釣り紀行』の原稿を読んだ時。
文豪・開高健氏の伝説の地、チョロート・ゴルへの遠征釣行を綴ったもので、
その豊かな表現力と卓越した文章力に、思わず舌を巻いた。

小平さんは、最後の最後で110pのビッグタイメンを手にするのだが、
モンゴルの大自然を心象スケッチ風に切り取りながら、釣り上げるまでの自身の心の動き、
すなわち憧れ、葛藤、焦燥、歓喜、達成感……を、時に繊細に、また時に力強く、
叙情を込めつつもリアルに描写。
開高氏とはひと味違ったモンゴルの魅力を、読者に伝えられたのではないかと思う。

三度目は、『鱒とハンドクラフト』という特集の取材で、小平さんの前の工房を訪ねた時。
「フルハンドメイドミノー」を作るために成すべきことの多さを、
実際に見て写真に収めることで教えてもらった。

バルサの選定から鰓や目玉の作成に至るまで、一つひとつのパーツに小平さん流のこだわりがあり、
それらを根気よく、緻密に創り上げていく手仕事には、心から畏れ入った。
オリジナル魂とでもいおうか、同じモノ作りに携わる者として、身が引き締まる思いだった。

他にも、芦ノ湖他で始まった「キャッチ&クリーン」活動や、地元である丹沢の渓流での在来種探し、
相模川の「森と海と川を繋ぐサクラマス復活プロジェクト」の立ち上げなど、
多岐に渡るエネルギッシュな活躍には、本当に驚かされることばかりだ。

その源は、月並みな言葉だが、
釣りという趣味に対する並々ならぬ「情熱」と「愛情」にあるのではないかと思う。
その熱量が、小平さんは人一倍広く、深く、激しく、大きいのだ。

最後に、設立25周年。心からお祝い申し上げます。
そして、今後のさらなるご活躍を祈念して、お祝いの言葉に代えさせていただきます。

                            Gijie(ギジー)編集長 山中満博
    

20年以上前のこと。ご縁をいただき、たしか市ヶ谷辺りにあったGijie編集部を初めて訪問、
山中編集長にお目通り叶った時のことを思い出している。

当時は今にも増して舌鋒鋭く、はっきりモノを言う方だった。
持参したミノーを少し眺めたあと、「ハンドメイド1本でやっていくって聞いたけど」と、
鋭い眼光に射すくめられた僕はまさにヘビに睨まれたカエルだったが、
特にダメ出しもされなかったし、安易に褒められることも、頑張れと励まされることもなかったと思う。
だが専門誌の編集長による一言一句は甘くないこれからを十分に暗示してくれていて、
背筋が伸びる思いでそれらを聞いた。

数年後。芦ノ湖レポートで初めてGijie誌に執筆依頼をいただくことになるのだが、嬉しかったな。
僕の場合、専門誌のハードルに到達するのにみっちり数年を要したのだと理解している。

『モンゴル釣り紀行』。この連載は特に多くの方から読んだよ、面白かったと声を掛けていただいた。
専門誌に自分が撮った写真と文章が連載されるなんて、嬉しさを通り越して誇らしかっただけでなく、
ZANMAIに大きなきっかけを与えていただいた連載でもあった。

ネット全盛で何でもありといった、このご時世だからこそ。
編集長の深い見識をもって、Gijie誌にはこれからも大きな壁として聳え続けていただきたい。

ZANMAIを鍛え続けてくれる、Gijie誌と読者の皆さんに深謝いたします。
                              ZANMAI  小平豊





Gijie 2009年 5月号(123号)
特集‘レイク&リザーバー2009’ ‘新潟県 銀山湖編’ 原稿執筆

 
Gijie 2009年 7月号(125号)
表紙と、特集‘渓流スタイルコレクション part1’ に登場


 Gijie 2009年 10月号(128号)
特集‘ヤマメ色のパレット’ の中でミノー紹介、コメントなどで登場

 
Gijie 2016年 春号(No.1031)
第2特集の ‘湖沼鱒族‘にて、芦ノ湖編の原稿を執筆

 
Gijie 2017年 20周年記念号
‘後世に伝えたいあの日の鱒‘
かつての連載、‘モンゴル釣り紀行‘が取り上げられています。

 
Gijie 2017年 夏秋号
特集‘ヤマメ賛歌 アマゴ礼賛‘
‘丹沢の渓に在来ヤマメを探すこと‘ 原稿執筆

 
Gijie 2017年 秋冬号 「鱒とハンドクラフトX」の特集にて
‘飛ぶバルサミノーへの手仕事‘ として 8Pに渡り掲載

 
Gijie 2019年 新春号
総力特集「懐かしの鱒釣道具」に原稿を執筆

 
Gijie 2019 SUMMER/AUTUMN 特集イワナ倶楽部 
「丹沢原頭の大イワナ」原稿執筆 

 
Gijie 2019年 SPRING 総力特集Trout Field 2019 
銀山湖「大イワナのDeepMinnowing」にて原稿執筆

 
Gijie 2021年1月 新春号 復刊10周年特別企画
「未来に残したい原風景 この場所で、この鱒族」で丹沢のヤマメを中心に執筆

 
Gijie春号 2022年3月号
特集レイク&リザーバー2022 北海道朱鞠内湖の原稿を執筆

 
Gijie 2023年1月号
「私的名品館」では少し目線の違う名品を取り上げ執筆

 
2023年3月 Gijie特別編集号「限界の鱒族」
「丹沢山塊の在来ヤマメ」では最新の情報をもとに大幅に書き換え、写真も追加。
在来系と思われる沢のこと、保全の難しさなど丹沢ヤマメの話が盛りだくさん。

 
Gijie 2023年06月号
2024年5月よりZANMAIプロスタッフとなった岩ア直之さん
氏がキャッチした紅アマゴが特集で掲載

 
Gijie 2024年2月号 「これからの鱒釣り」

“僕が「フルハンドメイド」でルアーを作り続ける理由”
フルハンドなんて絶滅危惧種でしょうが、ザ・ハンドメイドという確信が揺らぐことはありません。


2024年4月 Gijie最新号 銀山湖攻略法

大イワナの聖地・銀山湖ミノーイング攻略法、シンキングとフローティングの使い分けなど独自の視線で解説。
昨年解禁日の60.5cmレポート詳細を読めるのはGijieだけ。 


Gijie(ギジー)編集長 山中満博 氏